須田幸英税理士事務所 事務所通信 平成25年12月号掲載
師走
 本来、この文章は11月末日までに完成していなければならないのですが、12月に入ってようやく完成です。元々文章表現が苦手で、小学生の頃作文の時間になるととても憂鬱な気分になりました。他の人が作文を書き終えた頃ようやく題名が決まるという有様でした。今回久しぶりにそのことを思い出しました。

  さて、標題の「師走」はご存じのとおり12月のことです。その由来は僧侶(師は、僧侶の意味)が仏事で走り回る忙しさからという平安期からの説があります。私は「師」とは「先生」のこととずっと思っていましたので、この歳になって初めて「僧侶」ということを知りました。

  ところで、その12月も間もなく過ぎ去るわけですが、平成25年とはどういう年だったでしょうか?

  日頃、お客様等と話をしたりすると、建設業を中心に昨年の前半より雰囲気は良くなってきている感じはします。確かに仕事が見つからないといった声は少なくなりました。しかし、建設業に関しては人手不足、資材の値上がりといった新たな問題も発生しています。その結果、忙しい割に思ったほど利益が上がらないといった声も聞こえます。また、建築業も来年の消費税増税が影響して受注増となっているところが多くなっています。しかし、同様の問題点を抱えています。
  しかし、もっと怖いのは、その反動です。かつて地上アナログ放送が廃止されデジタル放送に切り替わるときシャープ等の液晶テレビは飛ぶように売れ、「世界の亀山ブランド」等としてもてはやされました。しかし、その後はバッタリ売れ行きが鈍り昨今は散々な状態です。あの売れた頃の状況が、ずっと続くものと錯覚したのでしょうか?テレビは1年や2年で壊れるものではないので、1回買えば、次の買換は数年後になります。ましてや住宅は、一生のうちに1回という人が大半かと思います。政府の方でも消費税増税により景気が後退したというようなことがないようにいろいろ対策を練っているようですが、どうなるのかはわかりません。わからないからといって手をこまねいている訳にもいきません。
  どう営業活動を展開していくか、また最悪、受注が急激に落ち込んだときに耐えられる財務体質を構築しておくことが大切です。
  間違っても、今の受注状況がずっと続くと考えてはいけません。
 来年がよい年となることを願いつつ、今年最後の私のヘタな文章を終わります。
                所長 須田幸英
 事務所通信12月号掲載
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